あなたの子どもも狙われているかもしれない・・・
子どもたちが受ける性暴力、家庭内での性的虐待の実態
子どもは性被害に遭っていることに気づきにくかったり、加害者から口止めをされたりして、自分の被害を開示することがとても難しいので、実態の被害者数は、犯罪統計に表れてきません。
これだけ、子どもたちが性被害に遭っている現状で、意を決して苦しい胸の内を大人に伝えることができた子どもたちから、適切に話を聞き、聞いた話をその後の医療、福祉、司法など、様々な支援につなげる仕組みは十分とは言えません。
何度も辛い話をしなくてもすむように・・・
虐待や暴力などの被害を受けた子どもは、自分に起こった被害について話さなくてはいけません。
辛い話を何度もする。ということは、何度も辛い体験を思い出すことになり、それが2次被害、3次被害を生むと言われています。
子どもからなるべく正確に、誘導なく、なるべく負担少なく話を聴くこと。そして、それを録音・録画して記録とすることで、子どもは何度も辛い話をしなくてもすむことにつながります。
子どもからなるべく正確に、誘導なく、なるべく負担少なく話を聴くために、司法面接技法を用いて話を聴くことを「司法面接」と呼んでいます。
私たち「子ども支援センターつなっぐ」は、虐待・性暴力等を受けた子どものためのワンストップセンター(日本に2番目にできたCAC ”Child Advocacy Center”)です。2019年の設立以来、司法面接が実施できる体制を整え、司法面接を実施しています。
子どもに辛い経験を話してもらう場所はどんな場所が良い?
全米で900ヶ所以上のCACがあるアメリカでは・・・
2007年の段階で、子どもに優しい場所、すなわちCACで85%以上の司法面接が実施されています。
(参照:Child Abuse & Neglect Volime31,Issue 10, October 2007, Pages 1031-1052ーChild forensic interviewing in Children’s Advocacy Centers: Empirical data on a practice model)
米国のCACでは、
「ピストルを持った人や手錠がついている人がうろうろする場所で、子どもが安心して話せるか?」
「子どもが安心して話をするには、CACで話を聴いてあげるのが一番良い」
と言われています。
WA州にあるDAWSON PLACE Children Advocacy Centerの面接室の様子です。
ここで、年間約350件の面接が実施されています。(WA州の人口は約77万人。練馬区とほぼ同じ人口です。)
こちらは、バックスタッフルームの様子です。
面接室の様子を、バックスタッフルームにあるモニターを多職種の人が集まり、面接者と子どもの様子をリアルタイムに視聴し、面接者と一緒に面接を進めます。
日本では、検察、警察、児童相談所が行う「協同面接」「代表者聴取」は、児童相談所や検察庁などで行われることが多いです。
子どもへの心理的配慮が行き届いた施設をもって、協同面接・司法面接を実施している民間団体として、「社会福祉法人カリヨン子どもセンター」「認定NPO法人チャイルドファーストジャパン 子どもの権利擁護センターかながわ」そして、つなっぐの3団体があります。
つなっぐでは、神奈川県立こども医療センターで面接を実施しています。
関係者からのメッセージ
豊島勝昭
神奈川県立こども医療センター 新生児科部長 小児科医(新生児科医)
こども医療センターの新生児集中治療室(NICU)やNICU卒業生のフォローアップ外来で働く小児科医(新生児科医)です。
虐待は特別な家族だけに起きることではなく、誰でも心身に過大な負荷がかかれば加害者になりうると感じています。虐待は受けている子供たちにとってそれを伝えることにも困難さがあります。虐待を受けている子供達の想いに心寄せて、その想いを受け止めていくためには、子供達の不安を緩和する空間環境が必要と感じます。
NPO法人子ども支援センターつなっぐの活動に賛同し、多くの方と共に応援できること願っています。
資金使途の仕様内訳について
リフォーム代 1,500,000円
設備機材・備品費 500,000円
面接費用(10人分) 500,000円
事務手数料 200,000円
Syncabel手数料 150,000円
管理費 150,000円
必要合計金額 3,000,000円
リフォーム前の部屋の様子はこんな感じです。
つなっぐのボランティアたちの力を借りて、みんなでDIYをしています。その様子は活動報告で皆さんに紹介していきます!